2018年6月6日 公開
ジャスダック上場のカー用品チェーンＲ社～10度目のリスケ｜特別情報
今年も金融債務の返済期限の延長をしている。バブル末期に創業した自動車用品の販売業者で、平成12年に株式を店頭登録（16年12月にジャスダック上場）するなど順調に推移してきたかに見えたが、18年3月期ごろから業績は傾きはじめ、19年同期から5期連続赤字となった。この間、借入金の返済が困難となったことから、20年5月に借入金53億69百万円の返済期限を22年7月まで延長する旨を定めた「債権者間協定書」を取引金融機関6行と締結した。その後、新株予約権の発行や増資でリスケを解消しようとしたものの、割当先等とのトラブルから新株予約権が失権となるなどで十分な資金手当てができなかった上、22年3月期も赤字決算となったことから、期限到来に先駆けて22年5月に1年間の延長を要請することとなった。24年3月期になって漸く黒字化したものの、新たに当社を支援する動きはなく、毎年5月になると取引金融機関6行と「債権者間協定書」を再締結し、返済期限の1年延長を含む協定書が交わされるようになった。5月31日に合意した内容は、30年3月期末時点の借入金38億13百万円に対し、36億43百万円の返済を31年5月末まで延長するというもので･･･
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