2018年6月1日 公開
(株)花園万頭|東京都新宿区
【業種】 和菓子製造販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 22億円内外(30/4)
特別情報東京版(H25.10.22、H27.1.21、H29.7.7、H30.3.2)および東京支
社月例情報会(H13.2.22、H27.1.15、H29.6.16)、東京支社新春情報会(H26.
2.6、H27.2.4)、東京支社夏期情報会(H29.8.9)で既報。5月31日に東京地裁
へ破産手続開始を申し立て、同日保全管理命令を受けた。申立代理人は河本
茂行弁護士(烏丸法律事務所、京都市中京区烏丸通三条下ル 大同生命京都ビ
ル8階、TEL 075-223-2714)他1名。保全管理人には野田 聖子弁護士(永沢総
合法律事務所、東京都中央区日本橋3-3-4 永沢ビル5階、TEL 03-3273-1800)
が選任された。負債総額は平成30年4月末時点で債権者370名内外に対し22億円
内外が見込まれている。なお、現在も店舗は営業を継続している。
天保5年、石川県で石川屋本舗の屋号で創業し、昭和28年1月に法人化した老
舗の和菓子製造業者。その後、新宿花園神社前に「花園万頭本舗」を構え、看
板商品の「ぬれ甘なつと」や「花園万頭」などの高級和菓子を多彩に品ぞろえ
していた。都内を軸に関東エリアの百貨店や商業施設に多数の直売店を配置し、
販売網を確立。ピークを迎える平成元年6月期は売上高36億円内外を計上して
いた。その後、バブル期に抱えた有利子負債がのし掛かる中、東日本大震災後
の販売不振で売上高が漸減。年間売上高25億円内外を計上した平成22年6月期
以降は、赤字計上が続いて債務超過に転落していた。平成25年10月ごろにはノ
ンバンクへの融資打診や、複数の仕入れ先に対する支払いの繰り延べ要請の話
題が散発する一方で、金融機関から元本返済の猶予を受ける経営体制を余儀な
くされていた。以降、年商規模を超える有利子負債の解消に向け、店舗のリス
トラや社有不動産の売却、コストカットなどの対策を講じて収益性の改善を目
指すも、奏功せずに財務面は更にぜい弱化。平成29年6月期売上高は20億円台
を割り込む19億0,270万円内外を計上したが、主力仕入れ先に対する支払い遅
延が断続的に発生し、信用面の不安がささやかれる中、今回の事態に至った。
業種 | 和菓子製造販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 東京都新宿区新宿5-16-15 新宿花園MJビル |
設立 | 昭和28年1月 |
創業 | 天保5年(1834年) |
従業員 | 90名 |
代表者 | 石川 一弥 |
資本金 | 4,000万円 |
年商 | 19億0,270万円内外(29/6) |
負債総額 | 22億円内外(30/4) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2015年1月21日
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