2018年5月31日 公開
東水フーズ(株)|千葉県船橋市
【業種】 水産物加工・冷蔵倉庫
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 12億円内外
特別情報東京版(H29.12.25)で既報。5月22日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は石毛 和夫弁護士(弁護士法人ほくと総合法律事務所、東京都千代田区麹町2-3 麹町プレイス9階、TEL 03-3221-9873)。負債総額は12億円内外が見込まれている。
平成19年11月設立の水産物加工業者。親会社で東証1部上場の東都水産(株)(東京都中央区)が平成19年に破産手続開始決定を受けた取引先のマグロ加工会社、(株)ヨモ七の冷蔵庫と併設する加工施設を買い取り、新設した同社にて事業を開始した経緯がある。
当時、冷凍マグロ専用の超低温冷蔵庫と併設する加工場を活用したマグロ加工は引き合いも強く、業績は拡大していった。ピークとなる平成22年3月期売上高は65億2,000万円内外を計上するまでペースを上げていた。
しかし、以降は主力のメバチマグロの原料高騰と価格競争の波に揉まれ、業績は減収減益をたどって連続欠損を計上。その後、親会社から送り込まれたマグロ事業に精通した人物が役員を務めるも、奏功することなく債務超過に転落していった。
近年は、マグロをメーンとした飲食部門を敷地内に開設するなど、立て直しを図ったが収益改善には寄与せず、生産体制を縮小してしのぐ経営となっていた。
平成29年3月期売上高は22億1,800万円内外まで大きく後退した中、冷蔵庫の冷媒原料のフロンが2020年に全廃される課題も浮上。設備面の新たな投資が避けられない状況を考慮した親会社は、平成29年12月に特別清算手続開始申立を決定。3月31日の株主総会で解散を決議し、4月1日付で登記上本店を親会社と同所に移転して今回の措置に至った。
業種 | 水産物加工・冷蔵倉庫 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 千葉県船橋市浜町3-3-4 |
設立 | 平成19年11月 |
従業員 | 24名 |
代表者 | 代表清算人 菊地 俊之 |
資本金 | 4,500万円 |
年商 | 22億1,800万円内外(29/3) |
負債総額 | 12億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年12月25日
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