2018年5月22日 公開
(株)エス・エス・フーズ(旧商号・(株)鈴清食品)、他1社|岩手県一関市
【業種】 豆腐・揚げ物・納豆製造
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 20億7,000万円内外(2社合計)
特別情報仙台版(H29.9.19)、仙台支店情報会(H29.11.9)、US情報仙台版(H29.11.30)などで既報。5月9日に東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は、同社と関連会社の2社合計で20億7,000万円内外が見込まれている。
大正13年に岩手県一関市で創業した老舗業者。元々は豆腐や納豆の製造販売業者だったが、平成13年12月より業務提携していた㈱カネショク(岩手県一関市)の株式を平成15年7月に100%取得して子会社とし、揚げ物・がんもの製造も開始した。イオンやマックスバリュなどの大手スーパーを販路とし、本社がある岩手県南地区から宮城県北部が商圏で、ピーク時には11億円内外の売り上げを確保していた。また、平成19年6月には生産効率の改善を目標に10億円近い設備投資を行い、一関市内に新工場を建築している。
しかし、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、仙台市内の倉庫が全壊。新工場も地震による設備のトラブルで営業を停止した。東日本大震災事業者再生支援機構の支援を受け営業を再開したが、風評被害などもあり苦しい状況が続き、高額の設備投資による借り入れ負担も重くのしかかっていた。借入金返済のリスケも行い経営再建を目指していたが、近年は高額の赤字決算が続き、信用不安が高まる中、運送業者との取引解消の噂もあり動向が注目されていた。
この状況の中、平成29年7月6日に事業継承を目的に(株)ジェイ・アイ・ディー(同所)を設立。その後、平成29年11月21日に同社は(株)鈴清食品(すずせいしょくひん)に商号を変更。同日、元々の旧・(株)鈴清食品は、東京都千代田区に本店を移転するとともに(株)エス・エス・フーズに商号を変更し、同時に同所へ本店を移転した関連会社のカネショクも(株)ケイ・エスに商号を変更。その後、平成29年11月22日に(株)エス・エス・フーズと(株)ケイ・エスの2社は株主総会の決議により解散し、今回の事態となった。
業種 | 豆腐・揚げ物・納豆製造 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 岩手県一関市東山町松川字地蔵平150-1 |
設立 | 昭和53年8月 |
創業 | 大正13年 |
従業員 | 43名 |
代表者 | 代表清算人 渡邊 昌裕 |
資本金 | 1,000万円 |
負債総額 | 20億7,000万円内外(2社合計) |