2018年5月23日 公開
東証1部のスマホゲームP社~不正アクセス被害で今期大赤字|特別情報
サーバーへの不正アクセスによりP社が提供する一部のゲームソフトのサービスが受けられない事態となり、多額の損失が発生することとなった。通信大手出身の現代表が設立したスマホ向けゲーム業で、同業他社が多数のプログラマーを抱えてソフト開発に精を出しているのに対し、P社は同業者の買収や協業で取得したゲームソフトの再生・運営を目的としているため、研究開発費がほとんどかからない。平成27年に東証マザーズへ上場したあたりから業績を急速に伸ばし、29年に東証1部へ昇格している。不正アクセスは3月1日と同月3日の2度にわたって行われた。何者かがグループ内のネットワークに侵入してサーバー上のデータを削除し、さらにデータベースサーバーに対してすべてのデータを一括消去するコマンドを発行させたためサービスが停止したという。停止したのは全体の3分の1にあたる13タイトルで、残りのものには影響がなかった。他社で開発したソフトを買収しているため、さまざまなサーバー環境やセキュリティ水準のものが混在していたためである。本来なら万全を期さなければならないが、業容の急拡大にセキュリティ対策が追いついていなかったことが根本的な原因と結論付けている。これを受けて、30年12月期の通期予想を売上高115~120億円、経常▲4~▲7億円、当期▲34~▲36.8億円とした。期首時点では通期予想を出していなかったが、実際は黒字予想となっていたようである。一方、サービス停止による協業先への補填等を含め、6.8億円のキャッシュアウトが見込まれるが・・・
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