2018年4月9日 公開
(株)スマートデイズ(旧商号・(株)スマートライフ)|東京都中央区
【業種】 シェアハウス企画・販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 66億2,800万円内外(29/3期末)
特別情報東京版(H29.4.21、H29.10.11、H29.11.29、H30.1.16、H30.1.17、H30.4.4)および、東京支社月例情報会(H29.2.22、H29.4.18)、東京支社夏期情報会(H29.8.9)、東京支社新春情報会(H28.2.4、H30.2.7)で度々既報。4月9日、東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日に監督命令を受けた。監督委員は清水 祐介弁護士(ひいらぎ総合法律事務所、東京都中央区銀座8-9-11 銀座天國ビル4階、TEL 03-3573-1578)。負債総額は平成29年3月期末時点で66億2,800万円内外が見込まれているが、変動する可能性がある。
平成24年8月に設立した投資用不動産販売業者。シェアハウス事業を目的に、旧商号の(株)スマートライフで事業を開始した。顧客のニーズに即した各種不動産を手掛け、宿舎型シェアハウスの「クラウドアパート」、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」、男性や外国人向けの「ステップクラウド」、シングルマザー向けの「シングルマザーハウス」などを多彩に展開していた。国内のシェアハウスのサブリース事業において、パイオニア的ポジションを確立し、近年は入居者を対象とした人材派遣も展開。若年層を住まいと雇用の両面で支援する事業にも参入していた。また、不動産販売の一方で、建築業許可を再取得後は、建築事業を拡大。ピークを迎える平成29年3月期売上高は316億9,600万円内外を計上していた。その後、事業計画と物件への入居率が大きく乖離(かいり)し、家賃収入は大きく減少。平成29年10月ごろより提携する金融機関との契約状況などが大きく変化し、経営資金の調達が懸念されていた。
平成29年10月27日には、管理する不動産オーナーに対し、賃料の減額改定の通知書を一方的に送付したことで、信用不安が更に拡大。その後、サブリース事業からは撤退を余儀なくされ、業容は著しく縮小。1月にはオーナーに対する賃料支払いをストップし、1月12日付で新設した(株)スプリングボード(東京都港区西麻布3-22-10、中村 真二代表、資本金100万円)に管理物件の移管を発表していた。
以降、動向に関心が高まる中、1月12日に代表の大地 則幸氏が辞任し、実質的な親会社(株)オーシャナイズ(東京都港区)の代表・菅澤 聡氏が代表に就任。その後、社会的に信用不安が拡散していく最中、3月27日に(株)スマートデイズとサブリース契約を結んだ一部のオーナーが、東京地裁に総額2億円内外の損害賠償請求訴訟に踏み切っていた。
なお、4月2日付で菅澤 聡氏は同社代表を辞任し、同社取締役の赤間 健太氏が代表に就任している。
業種 | シェアハウス企画・販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 東京都中央区銀座1-7-10 ヒューリック銀座ビル |
設立 | 平成24年8月 |
創業 | 平成24年8月 |
従業員 | 119名 |
代表者 | 赤間 健太 |
資本金 | 11億0,020万円 |
年商 | 316億9,600万円内外(29/3) |
負債総額 | 66億2,800万円内外(29/3期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年10月11日
2018年1月17日
2018年4月4日
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