2018年3月28日 公開
東証1部のハウスメーカーF社~続報|特別情報
4月26日の株主総会を控えてF社は3月6日に“分譲マンション用地の取引事故に関する経緯概要等のご報告”なるものをリリースしたが、肝心の当時の社長であったX氏(現会長)の関与は意図的に伏せられ、会社の都合の良い部分のみが発表されたため社内は混乱し株主総会は大荒れになるとの見方が広がっている。昨年4月、JR五反田駅近くの一等地609坪の土地取引にからみ、なりすましの地面師(不動産詐欺師)に63億円ものカネを騙し取られたF社は平成30年1月決算で55億5,900万円の貸倒損失を計上し、決算処理は終了したものの事件前後の会社の対応が問題視されているようである。昨年始めこの土地に狙いをつけた地面師グループはYなる女を土地所有者の女性(昨年6月死去)に仕立て上げパスポートや印鑑証明を偽造し土地の買い手を物色していたが、Yと九州弁の男(暴力団元組員)がZ社〔当時住所は永田町の元代議士事務所〕と話を付けて書類一式を2億円でZ社へ手渡したことから地面師グループの仲間割れが始まり、F社幹部と交流があったZ社がこの話をF社へつないだため仲間外れにされた80才の津軽弁の男はこの話を破談にすべく“あの土地の真の所有者は別人。地面師の詐欺話”との内容証明をF社幹部宛に4通送付していたそうである。ところがF社側は、これらのリスク情報を“取引妨害の嫌がらせの類”と誤認し土地売買契約直前の4月18日に当時社長のX氏が現地を視察し、目黒川沿いの桜並木を見ながら即座に契約を進めさせたそうでZ社とF社は社長視察1週間後の4月24日に70億円の売買予約契約を諦結した訳である。地面師の手口は極めて巧妙なため騙されたこと自体は致し方ない部分もあるが・・・
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