2018年2月1日 公開
カネ共三友冷蔵(株)|北海道根室市
【業種】 水産物加工・卸
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 35億円内外
特別情報東京版(H29.11.6、H30.1.9)および東京支社月例情報会(H29.12.19)で既報。1月31日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日、保全・監督命令を受けた。申立代理人は井上 愛朗弁護士(森・濱田松本法律事務所、東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内パークビルディング、TEL 03-5223-7744)他4名。監督委員は降籏 俊秀弁護士(新霞が関綜合法律事務所、東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル4階、TEL 03-6205-7830)が選任された。負債総額は債権者100名内外に対し35億円内外(金融債務は30億円内外)が見込まれている。債権者説明会は、根室、東京で開催を予定。根室は2月2日(金)13時(12時30分受付開始)から根室商工会議所 大ホール3階(北海道根室市)にて、東京は2月5日(月)11時(10時30分受付開始)から日本教育会館 第二会議室8階(東京都千代田区)にて開催予定。
昭和41年9月設立の水産物加工業者。北海道産のサケ・マス類とサンマを主体に多様な加工を展開。輸入原料も並行使用し、当地では屈指のポジションを確立してきた。加工は根室に集中し、営業は根室本店と東京営業所の両軸で展開。市場や商社を経由して全国各地のスーパーなどに販売網を構築してきた。
昭和後半の最盛期には年間売上高150億円内外を計上していたが、近時のピーク時、平成27年3月期は売上高107億3,600万円内外を計上していた。その後、ロシア水域内における北洋サケ・マス流し網漁規制が施行され、平成28年3月期売上高は85億0,200万円内外まで減収。以降、主力の秋サケ、サンマの水揚げ減少による魚価高騰のあおりを受け、コストが上昇。平成29年3月期売上高は86億5,500万円内外に微増するも1,700万円内外の最終欠損を計上。加えて、設備投資に伴う金融機関の借入金負担がのし掛かる中、不透明な取引の風聞が流布し、周囲では信用面に関心が寄せられていた。
しかし、今期も原料不足に拍車が掛かり工場の稼働率が更に低下。伴い、収益率も大きくダウンし資金繰りが多忙となり金融機関へリスケを要請したが、しのぎ切れずに今回の措置を取った。
なお、支援を表明した飲食店経営のトラオム(株)(大阪市浪速区)とは1月31日にスポンサー契約を締結している。
業種 | 水産物加工・卸 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 北海道根室市琴平町3-38 |
設立 | 昭和41年9月 |
代表者 | 渡邊 幸二、他1名 |
資本金 | 4,000万円 |
年商 | 86億5,500万円内外(29/3) |
負債総額 | 35億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年11月06日
2018年01月09日
特別情報とは
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