2018年1月22日 公開
(株)パステル、他1社|福島県郡山市
【業種】 日用雑貨品・文具販売
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 38億円内外(2社合計)
郡山支所情報会(H26.4.11、H27.1.23)、特別情報郡山版(H27.1.15)、平成28年東日本版・東北版チェックリストなどで既報。関連会社の(株)鶴和(同所、同代表)とともに1月19日、福島地裁郡山支部に民事再生手続開始を申し立て、同日保全命令を受けた。申立代理人は衞本 豊樹弁護士(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業、東京都千代田区内幸町2-2-2、TEL 03-5501-2375)他6名。監督委員には高橋 金一弁護士(高橋金一法律事務所、福島県郡山市堤下町1-44、TEL 024-935-5770)が選任されている。負債総額は、(株)パステルが30億円内外、(株)鶴和が8億円内外。営業は継続の方向でスポンサーの選定が進められている。
昭和54年10月、静岡市に設立したファンシー文具・雑貨卸売業者のメイト(株)の関連企業として、平成元年10月に福島県郡山市にて設立した(株)鶴和が(株)パステルの母体企業。平成13年10月に(株)鶴和がファンシーショップ経営会社を傘下に収めて小売りに進出したことから、平成14年2月に小売り専門会社として新たに設立したのが(株)パステルである。
大型ショッピングセンターのテナント出店を中心に60店舗余りの「パステル」他を全国展開し、ピーク時の平成24年6月期には39億0,198万円の売上高を計上、(株)鶴和も平成24年5月期に25億3,036万円を計上していた。
しかし、平成23年7月に8億円を投じて現本社を新築したことで借り入れが増加、多店舗化に伴う在庫の負担も重くなり、借り入れ過大状態が続くようになった。輸入品の品質問題も話題になるなど管理コストの上昇もあって収益面の低迷が続く中で資金不足が深刻となり、借り入れ返済の棚上げ要請も行っていたが、仕入れ先に対する支払い遅れも発生していた。表裏一体である仕入れ窓口の(株)鶴和の決済資金のメドも立たないことから、今回の措置となった。
なお、1月24日に郡山市民文化センターで債権者説明会の開催が予定されている。
業種 | 日用雑貨品・文具販売 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 福島県郡山市喜久田町字前北原53-26 |
設立 | 平成14年2月 |
創業 | 平成14年2月 |
従業員 | 135名 |
代表者 | 鈴木 直人、他1名 |
資本金 | 5,000万円 |
年商 | 29億7,400万円内外(29/6) |
負債総額 | 38億円内外(2社合計) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2015年01月23日
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