2017年7月27日 公開
菊水(株)、他2社|大阪市西区
【業種】 新建材、住設機器卸
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 21億7,400万円内外(3社合計)
7月26日付で同社および関連会社の(株)キクホームズ、キクスイ物流(株)(いずれも同所、同代表)の3社は、下記記載の通り貼り紙をして事業を停止し、7月27日付で大阪地裁へ破産手続開始申立を行い、同日に同地裁より破産手続開始決定を受けた。貼り紙には「~3社のうち菊水(株)は現在相当多額な債務を負担しており、事業を継続することが不可能な状況となりました。~
(略)」と記載。更に7月27日には受任弁護士による立ち入りや搬出を禁止する貼り紙もされている。申立代理人は森 恵一弁護士(色川法律事務所住所、大阪市中央区北浜2-6-18 淀屋橋スクエア12階、TEL 06-6203-7112)他4名。破産管財人には宮本 圭子弁護士(弁護士法人第一法律事務所住所、大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー24階、TEL 06-7669-8933)が選任されている。なお、負債総額は3社合計で21億7,400万円内外。内訳は菊水(株)が18億5,500万円内外(平成29年3月期末時点)、(株)キクホームズが2億6,200万円内外(平成28年10月期末時点)、キクスイ物流(株)が5,700万円内外(平成28年10月期末時点)。
昭和30年に創業、昭和56年12月に法人化した建材商社。大手建材メーカーの代理店として近畿圏を中心に基盤を形成、(株)キクホームズを主体に木材・建材卸業者など多数販路による展開で、ピーク時には96億円内外の売上高を計上していた。
しかし、業界低迷の影響もあり以降は年商規模を大きく落とし、近年の建設市況活況下においても減収に歯止めが掛からず苦戦を強いられていた。
こうした中、長年同社の経営に尽力し、会長に退いた後も対外信用面での柱として絶大な影響力があった笠井 文雄氏が3月に死去。以降、現経営陣により立て直しを図るも会長死去の影響は大きく、ここへ来て資金面の見通しが立たず、今回の事態となった。
業種 | 新建材、住設機器卸 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 大阪市西区西本町1-15-10 |
設立 | 昭和56年12月 |
創業 | 昭和30年 |
従業員 | 18名 |
代表者 | 笠井 清文 |
資本金 | 9,500万円 |
年商 | 24億7,000万円内外(29/3) |
負債総額 | 21億7,400万円内外(3社合計) |