2017年7月7日 公開
ミヤマ食品(株)、他2社|群馬県甘楽郡
【業種】 食品製造
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 16億8,300万円内外(3社合計)
特別情報東京版(H21.7.27、H23.6.8)で既報の同社は、関連会社の(株)ナ
カムラ(同所、同代表)および三協養魚漁業生産組合(群馬県藤岡市立石745、
同代表理事)とともに、6月16日付で前橋地裁高崎支部より破産手続開始決定
を受けた。破産管財人はいずれも堀口 均弁護士(堀口均法律事務所、群馬県
高崎市問屋町西1-9-3、TEL 027-370-1008)が選任された。負債総額は、同社
が5億7,900万円内外、(株)ナカムラが10億9,000万円内外、三協養魚漁業生産
組合が1,400万円内外で、3社合計で16億8,300万円内外。
ミヤマ食品(株)は、昭和62年8月設立のデザート類、こんにゃく製品メー
カー。当初は板こんにゃくやしらたきなどこんにゃく製品を取り扱っていたが、
後に杏仁豆腐やマンゴープリンを始めとするデザート類の製造にも乗り出し、
平成16年7月期の売上高は16億円内外を計上していた。
しかし、販売した木綿豆腐の原材料表示に一部誤りがあった他、食品添加物
使用の誤表示から回収・一定期間の生産中止を余儀なくされた。
競合激化のあおりもあり、平成21年7月期の売上高は9億2,000万円内外にま
で落ち込み、慢性的な赤字体質に陥っていた。この間、平成19年ごろより仕入
れ先が相次いで債権譲渡登記を設定するなど取引状況に変化が見え始めると、
次第に支払い遅延も目立ち始めるようになった。
平成23年には所有不動産が金融機関などから軒並み差し押さえられ、実質的
に休眠状態となっていた。
一方、(株)ナカムラは大正3年6月創業のこんにゃく製粉製造業者。こんにゃ
く玉を製粉・販売し一時、売上高は10億円近くまで拡大した。しかし、ミヤマ
食品(株)への信用不安が聞かれるようになると一部で仕入れが困難となり、休
眠状態となっていた。
平成9年8月設立の三協養魚漁業生産組合は、アユなどの中間育成業者であっ
たが、その後の事業活動はほとんどなく、このたびの関連会社の法的整理に合
わせて処理された。
業種 | 食品製造 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 群馬県甘楽郡下仁田町下仁田340 |
設立 | 昭和62年8月 |
代表者 | 中村 恭之 |
資本金 | 4,500万円 |
負債総額 | 16億8,300万円内外(3社合計) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
特別情報東京版(2009年7月27日、2011年6月8日)
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