2017年5月31日 公開
(株)アルベリ|横浜市港北区
【業種】 和洋菓子・パン製造
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 12億円内外
特別情報横浜版(H28.2.23)ならびに特別情報東京版(H28.11.8)にて既報
の同社は、5月26日までに事業を停止し、事後処理を片岡 敦司弁護士(ユナイ
ト法律会計事務所、横浜市神奈川区金港町6-3 横浜金港町ビル6階、TEL 045-
548-5835)に一任した。今後、横浜地裁へ破産手続開始を申し立てる予定。負
債総額は債権者100名内外に対し12億円内外の見込みだが、今後変動する可能
性がある。
大正12年9月に「全機庵」の屋号で(宗)大本山總持寺御用達の上和生菓子店
として創業した老舗洋菓子メーカーで、平成3年に現社名に変更した。大手菓
子メーカーやホテルを得意先として各社の相手先ブランドによる生産(OE
M)製造を主力とする一方、一般顧客向けに直営店やFC店での販売やイン
ターネット通販も手掛けていた。
昭和40年5月、横浜市港北区樽町に綱島工場を新築し、平成15年9月期の売上
高は9億6,000万円内外を計上していた。主力のOEM事業を下支えするべく、
平成20年ごろから積極的に出店を進め、一時は直営・FCは10店舗以上にまで
拡大した。
しかしその後、不採算店舗が目立つようになり、相次いで閉鎖を強いられ、
最終的には綱島工場直営店と豊岡店の2店舗のみの営業となっていた。過年度
の不良債権処理もあって債務超過が続き、支払い遅延が常態化するなど資金繰
り不安が拡大する中、有力菓子メーカーとの取引も縮小し、平成28年9月期の
売上高は4億円内外まで落ち込み、5,200万円内外の最終赤字を計上。
取引金融機関から返済猶予を受け資金繰りを維持し、また、製造過程の見直
しなどで収益改善を図ってきたが、計画通りのコスト削減にはつながらなかっ
た。ノンバンクからの資金調達に依存せざるを得ない中、今年に入ると支払い
遅延により一部の仕入れ先が取引から撤退。ここへきて資金繰りが限界に達し
た。
業種 | 和洋菓子・パン製造 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 横浜市港北区師岡町821-7 |
設立 | 昭和26年6月 |
創業 | 大正12年9月 |
従業員 | 32名 |
代表者 | 仲川 忠邦 |
資本金 | 7,407万5,000円 |
年商 | 4億円内外(28/9) |
負債総額 | 12億円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
特別情報横浜版(2016年2月23日)
特別情報東京版(2016年11月8日)
特別情報とは
「倒産してからでは遅い」という声をよく聞きます。
たしかに与信管理や審査では事前の兆候について社内外からの幅広い情報収集は不可欠ですが、現実にはなかなか容易ではありません。
実は小社の「特別情報」は、独自の取材ルートと確かな実績で長年にわたり金融機関・総合商社をはじめとする審査のプロたちから一目置かれています。
審査マンの心強いパートナーとして、「特別情報」のご活用をお勧めします。
詳しくはお気軽にお問合せください。