2017年5月17日 公開
東証2部の飲食店経営L社~ついに上場廃止へ|特別情報
不適切な会計処理により特設注意市場銘柄に指定されていたが、1年が経過しても改善がされていないとして上場廃止となる。当社の発祥は大阪で、フロッピーディスク関連事業からスタートした。当初は業績の方もまずまずであったようで、平成15年に東証マザーズへ上場している。なお、27年2月に東証2部へ変更しているが、これはマザーズ上場後10年を経過した時点で市場変更の選択ができるというもので、当社の資金事業はこのときすでに火の車であった。事業内容についても迷走しており、22年ごろよりイオン水関連の販売を、25年にはソフトクリームの販売を手がけるようになり、26年には太陽光発電システムにも進出している。しかし、このころにはファンドからの借入金の返済ができずに返済期限の延長を繰り返し、また、資金調達と債務超過の解消を目的に発行した新株予約権も株価の低迷でたびたび失権となるなど、慢性的な資金難に陥っていた。27年9月期決算では監査法人が「監査意見を撤回」するという異常事態が発生。その後、26年9月期決算において上場維持を目的に売上高をかさ上げしていたことが発覚し、特設注意市場銘柄に指定された。27年9月期第3四半期決算では事業遂行に必要な資金調達のめどが立っていないとして監査法人が「結論を不表明」にしている。29年1月に関東財務局に提出した内部統制報告書については「経理実務担当者の退職により、適正な経理・決算業務ができず、決算開示が大幅に遅延した」と指摘されるなど、すでに企業としての体をなしていなかった。また、東証は上場廃止の理由として・・・
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