2017年4月28日 公開
(株)遠藤商事・Holdings.|東京都目黒区
【業種】 飲食店経営
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 12億1,800万円内外(28/9期末)
東京支社月例情報会(H28.3.17)ならびに特別情報東京版(H28.4.13、H29.1.5)で既報の同社は、4月28日に東京地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人は清水 祐介弁護士(ひいらぎ総合法律事務所、東京都中央区銀座8-9-11、TEL 03-3573-1578)。負債総額は平成28年9月期末時点で12億1,800万円内外。
「ピッツァ世界一を目指す」として平成23年5月に設立した飲食店経営業者。東京・吉祥寺1号店となる「PIZZERIA BAR NAPOLI」をオープンしたのを皮切りに、フランチャイズ展開を中心に「Barta(バルタ)」、「麺屋黒琥」、「30カレーキッチン」、「魚英」、「餃子の山」など平成28年9月時点で74店舗(直営店27店舗、FC47店舗)を有していた。また、遠藤 優介代表がイタリアプロサッカーチームのユベントスとジュニアプロ契約し、13歳でイタリアへ渡るなどその紆(う)余曲折な経歴も話題にのぼった。
早期IPOを目指すべく銀行系ベンチャーキャピタル数社も株主に名を連ね、積極的な店舗展開で設立後わずか4年で年商20億円を突破。平成28年9月期の売上高は25億2,600万円内外を計上していた。
しかし、この間の平成27年9月期にはFC契約などの売上計上時期を巡り過年度修正を強いられ特損1億円内外を計上し、7,800万円内外の最終赤字を計上、同期の自己資本比率は1%台にまで低下した。急激な多店舗展開の一方で、平成28年、一部の仕入れ業者に対しサイト延長を要請、加えて支払い遅延も表面化していた。その後、代表の知人のつてで、平成28年8月、9月に1億円超の増資を実施するなど資金繰りを辛うじて維持していた。その後も新業態の出店が遅れるなど経営は後手にまわる中、仕入れ業者の撤退なども相次いだ。一部のFC店舗では一部仕入れ代金などの立て替え払いを行っていた先もあったようで、ここへきて資金繰りが限界に達した。
業種 | 飲食店経営 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 東京都目黒区八雲3-10-3 自由が丘第二マンション1階 |
設立 | 平成23年5月 |
創業 | 平成23年5月 |
従業員 | 78名 |
代表者 | 遠藤 優介 |
資本金 | 1億0,994万5,000円 |
年商 | 25億2,600万円内外(28/9) |
負債総額 | 12億1,800万円内外(28/9期末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2017年01月05日
2016年04月13日
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