2017年4月12日 公開
ジャスダック上場のインテリア販売Ｈ社～高額配当に資金繰り不安浮上｜特別情報
平成28年12月期は大幅赤字にもかかわらず、このほど開催された定時株主総会で前期と同額の期末配当が承認された。これにより14億円の現金流出が決まったことになる。株主還元重視は3年前に発生した前代未聞の父娘対決で現社長が株主の支持を集めるために掲げた公約でやむをえない面もあるが、取引先からは資金繰りを懸念する声が聞かれ始めた。昨年末時点のキャッシュ残高は38億円余りと1年間で71億円も減少した。売上高が2割も落ち込む一方、在庫は減少せず、営業キャッシュフローが大幅赤字となったことが最大の要因。この状態で14億円の追加支出を決めるのは異例といえる。金融機関とは30億円のコミットメントライン契約があり、昨年末時点での借入実行はゼロのため、直ちに資金ショートを招くことはなさそうだが、今年に入っても2月の店舗売上高（速報ベース）は前年同月比2割減と一向に回復の兆しが見えない。事情通によれば･･･
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