2017年3月3日 公開

(株)沖繩イゲトー｜沖縄県南城市

【業種】 木材・新建材卸小売り
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 12億6,000万円内外

3月1日に中野 清光弁護士（泉崎法律事務所、那覇市泉崎2-2-7、TEL 098-853-0371）他を申立代理人として那覇地裁に民事再生手続開始を申し立てたことが判明した。負債総額は現在精査中ながら12億円内外が見込まれる。

通算業歴43年を有し、沖縄県内の建設業者や同業者へフローリング材などを中心に販売を手掛ける地場古参の建材卸売業者。また、平成3年にはラオスに木材加工工場を設置。海外から建材の輸入も手掛け、平成9年には沖縄県南部地区へ糸満営業所、沖縄県中部地区へ読谷営業所を配置し、平成9年6月期の売上高は52億円内外を上げていた。

しかし、その後は沖縄県内の建設不況や取引先の破綻などで焦げ付きが発生するなど収益を圧迫。更に平成25年に沖縄県浦添市沢岻で分譲マンションの開発に着手するが、分譲マンション開発に伴う追加工事などの影響で施工業者とのトラブルも発生し、関係機関との協議により施工業者へこのマンション事業を譲渡した。その結果、平成27年6月期に特別損失1億9,754万円の固定資産売却損を計上し最終利益は2億3,398万円もの大幅赤字を計上した。平成28年6月期の売上高は13億0,151万円と減少するが、収益面は黒字を確保。しかし、11億円内外の借り入れ負担は大きく返済のメドも立たず今回の事態に陥った。