2017年1月11日 公開
(株)MCH(旧商号・(株)盛岡シティホテル)、他1社|盛岡市
【業種】 ホテル経営
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 31億8,600万円内外(2社合計)
(株)MCH(旧商号・(株)盛岡シティホテル)および関連会社の(株)HRM(旧商号・(株)ホテルロイヤル盛岡、盛岡市菜園1-11-11、同代表清算人、昭和62年4月設立、資本金2,000万円)は、平成28年12月22日に盛岡地裁より特別清算手続開始決定を受けた。申立代理人は大森 剛弁護士(弁護士法人梅ヶ枝中央法律事務所、大阪市北区西天満4-3-25、TEL 06-6364-2764)。負債総額は、同社が30億9,100万円内外、(株)HRMが9,500万円内外、2社合計で31億8,600万円内外が見込まれている。
元々、盛岡駅前で飲食業者として昭和24年4月ごろに開業したのが始まりとされ、昭和48年にホテル業に進出した。盛岡駅近くにビジネスホテル「盛岡シティホテル」をオープンしたのを皮切りに、昭和54年に「盛岡ニューシティホテル」もオープン。更に平成5年3月には市内中心部にあった「ホテルロイヤル盛岡」を28億円内外で買収し、ホテルロイヤル盛岡を運営していた(株)ホテルロイヤル盛岡を子会社化するなど業容を拡大し、地場同業者間では上位グループ企業へと成長した。
しかし、東北新幹線の青森駅開設や北海道方面への延伸に伴って、盛岡市が秋田方面、青森・北海道方面などの北東北への基点となり、出張や営業拠点としての重要度が高まったことで、県外から大手ホテル業者が多数進出。 これにより価格面や集客などの競争が激化し、同社も宿泊単価の低下を余儀なくされ採算が悪化。以前買収した「ホテルロイヤル盛岡」の債務も負担となり資金繰りはひっ迫していた。
そのため、平成28年8月23日に(株)盛岡シティホテルおよび(株)ホテルロイヤル盛岡から会社分割により新会社を設立し、同社がホテル経営に関する権利義務を承継。これに伴い平成28年9月20日に現商号に変更し、平成28年9月30日に開催された株主総会で解散を決議していた。
なお、同社および関連会社が運営していた市内3カ所のホテルの営業は継続している。
業種 | ホテル経営 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 盛岡市盛岡駅前通8-14 |
設立 | 昭和46年4月 |
創業 | 昭和24年4月 |
代表者 | 村上 和夫 |
資本金 | 3,400万円 |
負債総額 | 31億8,600万円内外(2社合計) |