2016年12月14日 公開
(株)上田工舎|東京都江戸川区
【業種】 内装工事
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 19億1,200万円内外(27/3期末)
特別情報東京版(H22.1.8他)で断続的に既報の当社は、関係会社の(有)上田建装(同所、上田 大平代表、木工製品製作)とともに12月12日、東京地裁へ破産手続開始を申し立て、同日付で破産手続開始決定を受けた。破産管財人は田川 淳一弁護士(功記総合法律事務所、東京都中央区築地1-10-7、TEL 03-6226-0632)。負債総額は平成27年3月期末時点で19億1,200万円内外。
大正10年6月に(有)上田建装の現代表であり、同社の元代表でもあった上田 大平氏の祖父が広島県呉市にて創業した内装工事業者。商業用・文化用ディスプレー製作で豊富な実績を有し、業界内でもトップクラスの技術力をもつことで知られていた。昭和36年に現在地に本社を移転。民間受注を主体に、専門の木工職人を擁して意匠性の高い案件を数多く受注するなど、平成20年3月期には売上高22億7,400万円内外を上げていた。
しかし、リーマン・ショックによる市況低迷に伴い、指名受注案件が一般競争入札に変更となったこともあり受注単価が下落、業績悪化が鮮明となっていた。その後の東日本大震災により工期がずれ込んだこともあり、平成23年3月期の売上高は10億5,800万円内外にまで落ち込み、債務超過に転落していた。平成24年に入ると取引金融機関が債権譲渡登記を設定。平成27年以降は市中金融筋で同社振り出しの手形が散見されるようになった。財務リストラを断行し再建を模索する中、平成27年3月期の売上高は12億6,300万円内外へ回復していたが、ここへきて資金繰りが限界に達した。
業種 | 内装工事 |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 東京都江戸川区松江7-16-23 |
設立 | 昭和24年7月 |
創業 | 大正10年6月 |
従業員 | 28名 |
代表者 | 佐藤 大 |
資本金 | 4,000万円 |
年商 | 12億6,300万円内外(27/3) |
負債総額 | 19億1,200万円内外(27/3期末) |