2016年10月5日 公開
ジャスダック上場の金属表面処理加工Ｈ社～連続赤字でＧＣ重要事象｜特別情報
継続的な営業損失の状況が続いているとして決算短信において継続企業の前提に関する重要事象等を記載した。パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及で業績を大きく伸ばし、ジャスダックへ上場した直後には過去最高となる売上高を計上した。しかし、直後に起こったリーマン・ショックの影響から業績は急降下し、大幅な最終赤字に転落している。その後、2度にわたって希望退職者を募り一旦は黒字転換したものの、抜本的な改善には至っていない。スマホをはじめとする通信関係の売上高が全体の4割を占めているが、過当競争による製品価格下落の影響から厳しい状況が続き、もはや対症療法では通用しなくなっている。中国向けの販売も景気低迷の影響を受けて赤字経営が続いており、ついにＧＣ重要事象等の記載に至った。昨年銀行出身者が代表に就任し、前期の決算説明の中で「中長期戦略の基本方針」が掲げられた。「通信関係」から「車載」「産業機器」へと販売チャネルを開拓するなどして早期の黒字化を目指すとしている。しかし、…
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