2016年6月29日 公開
東証マザーズ上場の食品輸入販売O社~ブーム一巡で業績悪化|特別情報
現代表が神戸市内でアマゾンフルーツの輸入販売を目的に設立したもので、平成14年12月にブラジルの「トメアス総合農業協同組合(CAMTA)」との間で日本における独占販売契約を締結し、17年7月に本店を東京へ移した。数年前より「ハワイでは朝食でアサイーが食べられている」との触れ込みで日本でもブームとなり、そのブームを牽引した当社は26年12月に東証マザーズへ上場している。上場1期目の27年3月期の業績は売上高、利益とも過去最高を計上し、これに気をよくして発表された中期成長ビジョンでは、中期的な経営目標として売上高100億円、経常利益10億円を掲げた。しかし、28年3月期は12億円に及ぶ棚卸資産の調整期間として位置づけたため、例年投入していた春夏新製品の発売を見送り、秋以降はアサイー市場の急速な減退から販売額が大きく落ち込んだことから、売上高は前期比23%減にとどまり、デリバティブ取引の評価損や減損損失、繰延税金資産の取り崩しなどにより赤字決算を余儀なくされた。また在庫調整期間のはずが同期末時点の在庫は19億円まで膨れ上がり、有利子負債も急増したため、「製品在庫の増加による資金繰りの悪化」などを理由に、継続企業の前提に関する重要事象等が記載された。売上高全体に占めるアサイー関連事業の比率は…
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