2016年6月16日 公開
玉野レクリエーション総合開発(株)|岡山県玉野市
【業種】 ゴルフ場運営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 43億円内外
6月14日、岡山地裁に対して民事再生手続開始申立を行い、同日付で弁済禁止の仮処分決定及び監督命令を受けた。申立代理人は石井 克典弁護士(石井克典法律事務所、岡山市北区南方1-6-5 司法ビル5階、TEL 086-235-1410)が受任、監督委員には松井 健二弁護士(大林・松井法律事務所、岡山市北区蕃山町3-7 両備蕃山町ビル4階、TEL 086-221-0221)が選任されている。負債総額は43億円内外に上る見通し。
昭和61年6月に設立したゴルフ場運営会社。玉野市他民間企業が一体となって、第3セクター方式により玉野市が筆頭株主として設立した。初代社長には当時の玉野市長である杉本 通雄氏が就任。玉野市のまちおこしとして、総事業費61億円内外を注ぎ込み、平成元年3月に全18ホールのゴルフ場「瀬戸大橋カントリークラブ」及び、遊園地「王子ファンシーランド」を開業した。好景気を背景にゴルフ会員を獲得していく他、遊園地も開園時は35万人内外を集客するなどにぎわいを見せ、積極的に事業を展開していた。
しかし、バブル経済崩壊に伴い、当社の運営する両施設の利用客は減少傾向。王子ファンシーランドにおいては、入場者数の低迷により経営不振に陥り、平成6年6月には運営を第三者に移譲・賃貸する形で切り離し、結果として平成7年12月に閉園。当社としてはゴルフ場の運営のみを手掛ける事業内容であったが、業界環境の厳しさから業績は悪化し、収益面も低調推移を余儀なくされていた。
そのような状況下、一部会員から預託金返還請求を目的に提訴される事態も発生していたが、自社での再建は困難と判断し、この度の法的措置を選択した。
なお、6月17日午後3時から、玉野市総合保健福祉センター(岡山県玉野市奥玉1-18-5)にて債権者説明会を開催する予定。
業種 | ゴルフ場運営 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 岡山県玉野市滝1640-1 |
設立 | 昭和61年6月 |
従業員 | 18名 |
代表者 | 下垣 慶紀 |
資本金 | 2億5,000万円 |
負債総額 | 43億円内外 |