2015年9月29日 公開
第一中央汽船(株)、他1社|東京都中央区
【業種】 海運
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 1,764億6,700万円内外(2社合計、27/6月末)
東証1部上場
特別情報東京版(H24.8.2、H24.10.2、H25.1.25、H25.7.2、H26.1.27、H26.9.4、H27.2.5、H27.8.6)、東京支社情報会(H25.1.24、H25.8.6、H26.2.6、H27.2.4)で既報の当社と、当社子会社のSTAR BULK CARRIER CO., S.A.(以下STAR BULK社、パナマ、藤田 司代表、海運、平成11年2月設立、資本金13億0,100万円、年商(27/3)95億1,100万円内外)の2社は9月29日、東京地裁へ民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は福岡 真之介弁護士(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル、TEL 03-5562-8500)他15名。監督委員には宮川 勝之弁護士(東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル225区、TEL 03-3213-1081)が選任されている。負債総額は2社合計1,764億6,700万円内外(平成27年6月末時点)。このうち当社が1,196億0,800万円内外、STAR BULK社が568億5,900万円内外。負債額は今後増加する可能性がある。
当社は昭和35年10月、第一汽船(株)と中央汽船(株)の合併により設立した国内5位の海運業者。昭和35年12月東証1部に上場している。専用船事業と不定期船事業とでバランスをとりながら、拡大路線が奏功した平成20年3月期の連結売上高は1,799億1,800万円内外を計上していた。
しかし、その後のリーマン・ショックに伴う海運市況の暴落、好況時に契約した用船契約料負担などが業績・財務面を圧迫。コストカットなどに取り組み、一時、業績は持ち直したものの、平成24年3月期決算では継続企業の前提に関する重要事象等の記載がなされていた。
欧州危機、中国経済成長鈍化、大量の新造船竣工などで海運市況は歴史的低迷が続いていた上、平成18年に発生した貨物船オーシャン・ビクトリー号全損事故に関する訴訟では平成26年に一審敗訴(その後の控訴審では当社が全面勝訴)となり、平成26年3月期には訴訟損失引当金繰入費用も加わり、平成27年3月期まで4期連続営業損益段階からの赤字を余儀なくされていた。
この間、平成25年には筆頭株主である(株)商船三井(東証1部上場)の支援で異例の連続大型増資を実施。取引先や外部投資家からの支援も得つつ、今年に入ると国内船主数十社に対して用船料の減額や無償解約の要請を行うなどで再建を進めていたが、抜本的な経営状況改善までには至らなかった。
なお、今年に入ってからの上場企業の破綻は、1月のスカイマーク(株)(東証1部)、4月の江守グループホールディングス(株)(東証1部)に続いて3社目。
業種 | 海運 |
倒産形態 | 民事再生手続開始申立 |
所在地 | 東京都中央区新富2-14-4 |
設立 | 昭和35年10月 |
従業員 | 154名 |
代表者 | 藥師寺 正和、他1名 |
資本金 | 289億5,841万0,150円 |
年商 | 1,522億6,700万円内外(27/3) |
負債総額 | 1,764億6,700万円内外(2社合計、27/6月末) |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2015年08月06日
2015年02月05日
2014年09月04日
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