2015年8月27日 公開
(株)シティプラザ|岩手県北上市
【業種】 ホテル経営
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 12億円内外
8月12日までに東京地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は12億円内外が見込まれている。
昭和37年、現在の岩手県奥州市水沢区で、製材・チップ製造業者として創業したのが始まりとされる。昭和57年に岩手県北上市内にあった「北上プラザホテル」を買収し、昭和60年に(株)誠和へと商号を変更。平成3年、北上市内へ本店を移転した後、平成5年に総工費63億円内外を投じて「ホテルシティプラザ北上」を新築。当時は仙台市内のホテルを含め3つのホテル運営を行い、製材業からは撤退する形となって、ホテル経営が100%の状況へと変化した。業容拡大から地場では大手のグループ企業へと成長し、知名度も上昇した。
しかし、新築したホテルシティプラザ北上は当初より思ったような稼働が得られず、設備投資負担も重荷となり資金面はひっ迫。平成18年3月には中小企業再生支援協議会の支援を受けることとなった。その後、北上プラザホテルは閉鎖し、仙台市内のホテルも売却した他、社有不動産の売却も行い、ホテルシティプラザ北上の経営に特化することとなった。
しかし、それでも稼働は思ったようには上がらず、収益面は赤字基調で推移、平成23年3月に発生した東日本大震災の影響で建物への被害が発生し、休業と高額の補修費を余儀なくされ、再開後も震災の影響で客足も遠のくなどジリ貧の状況へ陥った。
この状況の中、自社での再建は断念し、決算後の今年3月に会社分割を行い、(株)エフ・イー・ティーシステム(東京都千代田区)の関連会社へ事業を譲渡。登記上の本社地を東京都中央区へ移転するとともに現商号へ変更、翌4月には株主総会の決議により解散していた。
業種 | ホテル経営 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 岩手県北上市川岸1-14-1 |
設立 | 昭和39年5月 |
創業 | 昭和37年1月 |
代表者 | 代表清算人 千葉 敬 |
資本金 | 9,750万円 |
年商 | 7億円内外(27/2) |
負債総額 | 12億円内外 |