2015年7月24日 公開
M&Tオリビン(株)|東京都中央区
【業種】 リチウムイオン電池用材料製造
【倒産形態】 特別清算手続開始決定
【負債総額】 39億円内外
7月13日に千葉地裁より特別清算手続開始決定を受けた。負債総額は39億円内外。
三井造船(株)(東証1部上場、東京都中央区)51%、戸田工業(株)(東証1部上場、広島市南区)49%の共同出資により、平成23年6月に設立したリチウム電池用正極材メーカー。安全性が高く、電池寿命が長いなどの特徴を持つリチウムイオン電池正極材用のリン酸鉄リチウム(LFP)の製造を目的に、世界展開を視野に入れ、産業用定置型蓄電池や電気自動車向けなどの用途を想定し、平成25年には製造拠点の市原工場を開設、稼働していた。
しかし、電気自動車の普及の遅れや中国メーカーなどの台頭による値崩れ、顧客開拓も予定通り進まなかったことから、工場稼働後も国内外の電池メーカーへのサンプル提供程度にとどまっていた。その間も、原材料の仕入れや人件費などで固定費はかさみ、累積損失が拡大、5月20日開催の株主総会の議決により解散していた。
なお、両社は平成27年度下期をメドに合弁を解消し、三井造船(株)はリチウムイオン電池用正極材の事業から撤退する。
業種 | リチウムイオン電池用材料製造 |
倒産形態 | 特別清算手続開始決定 |
所在地 | 東京都中央区築地5-6-4 |
設立 | 平成23年6月 |
代表者 | 代表清算人 清田 隆道 |
資本金 | 7,800万円 |
負債総額 | 39億円内外 |