2013年8月6日 公開
藤川(株)|広島県
【業種】 婦人服など製造販売
【倒産形態】 破産手続開始申立
【負債総額】 13億8,000万円内外
8月5日の営業終了と同時に事業を停止し、8月6日、広島地裁福山支部に破産手続開始申立を行った。申立代理人は岸田 光弘弁護士(岸田光弘法律事務所、広島県福山市若松町10-5 法友会館5階、TEL 084-923-3366)が受任。負債総額は債権者186名に対して、金融債務10億7,000万円内外を主体に13億8,000万円内外にのぼる見通し。当社は、昭和39年5月創業、昭和46年10月に法人化した地場古参の婦人服製造販売業者。50歳から60歳台を主対象とした商品ラインアップで、Lサイズ中心で商品を構成した「ラジュニール」や、ちりめん新素材を使用した「ちりめん物語」、更にはソシアルダンスで利用する衣装や、シューズの製造販売も手掛け、オリジナルブランドを展開。中・高級品の取り扱いを中心に、全国の主要百貨店から大型スーパー、通信販売業者を対象に販路を構築する他、直営店舗の運営までを行い、東京都、大阪府、岐阜県に拠点を配置して事業を行っていた。しかし、景気後退で繊維業界は不況にあえぎ、当社としても、同業他社との競争が激化。デフレ市況により商品の価格破壊が進み、苦戦を強いられていた。中国への生産委託で製造してきたが、中国経済の発展により、同所労働賃金の増加から生産コストが増加。営業不振に陥り、逼迫した経営状態が続く中、自民党安倍政権の経済政策アベノミクスによる円安の影響を受け、業況は更に悪化傾向をたどった。販売先からも、コスト増の販売価格転嫁を認めてもらうことができず、先行きに見通しが立たないとして、この度の法的措置を選択した。
業種 | 婦人服など製造販売 |
倒産形態 | 破産手続開始申立 |
所在地 | 広島県福山市坪生町南1-9-13 |
設立 | 昭和46年10月 |
創業 | 昭和39年5月 |
代表者 | 藤川 恭市 |
資本金 | 2,100万円 |
負債総額 | 13億8,000万円内外 |