2013年9月2日 公開
ジャスダック上場 ワールド・ロジ(株)|大阪市
【業種】 物流サービス
【倒産形態】 破産手続開始決定
【負債総額】 79億5,400万円内外
特別情報大阪版(H24.10.17)「内偵企業に纏わる話」(H25.1.8)や関西地区注目企業、情報会(H24.7、H24.2)他で既報の当社は、8月30日付で大阪地裁へ破産手続開始申立を行い、同日同地裁より破産手続開始決定を受けた。申立代理人は山形 康郎弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、大阪市中央区北浜2-5-23 小寺プラザ12階、TEL 06-6231-3210)。破産管財人には阿多 博文弁護士(弁護士法人興和法律事務所、大阪市中央区高麗橋3-1-14 高麗橋山本ビル5階、TEL 06-4707-6262)が選任されている。平成16年12月に大証ヘラクレス市場(現:ジャスダック)に上場を果たすなど物流企業としての地位を確立。その後も事業は物流だけにとどまらずM&Aによる企業買収による新規事業への進出や、自ら新設会社を設立するなどグローバルな経営を目指し、ピーク時には金融事業も展開するなどグループ11社での平成20年6月期の連結売上高は345億5,524万円に拡大していた。しかし、拡大路線も景気低迷期に入りわずか1年で鈍化、飲食事業や人材事業での悪化によりグループ全体にも影響を及ぼし始め、当該不振事業の売却を加速、売却だけでなく第3者割当増資による事業立て直しを目指していたが、平成21年6月期には連結売上高が半減の164億2,401万円に落ち込むとともに6億円以上の焦げ付きが発生するなど、事業再生の足かせとなり計画通りに進まず、再生の前提であるグループ全体の連結売上高も平成24年6月期には56億0,833万円まで低下、最終で61億8,903万円の赤字を計上し、58億8,502万円の債務超過に転落し窮地に陥っていた。企業再建を目指す当社としては3月11日付で事業再生ADRを申請したが、金融機関の足並みがそろわず同意を得られなかったことから、その後、申請を取り下げ、再建を模索してきたが、残された策は法的申立しか残されておらず今回の事態となった。なお、連結子会社で(株)WLパートナーズ(大阪市住之江区、森田 賀典代表、投融資、資本金:3,750万円)および(株)ワールドソリューションズ(大阪市住之江区、佐藤 眞人代表、人材派遣、資本金:2,000万円)と、(株)スタッフィング・オンデマンド(大阪市住之江区、佐藤 眞人代表、人材派遣、資本金2,000万円)、更に(株)IWビジネスパートナーズ(大阪市住之江区、西端 正澄代表、コンサルタント、資本金:4,250万円)の4社は、同日付で大阪地裁に破産手続開始の申立を実施。一方、(株)リサイクル・アンド・イコール(大阪府寝屋川市、関 宏方代表、リサイクル事業、資本金:4億0,500万円)は同日付で大阪地裁に民事再生手続開始申立を行った。なお、当該グループ会社負債などについては現時点で判明していない。
業種 | 物流サービス |
倒産形態 | 破産手続開始決定 |
所在地 | 大阪市住之江区南港南1-1-198 |
設立 | 平成9年12月 |
従業員 | 19名 |
代表者 | 森田 賀典 |
資本金 | 28億7,887万5,450円 |
年商 | 56億0,833万円(24/6連結) |
負債総額 | 79億5,400万円内外 |
特別情報掲載
特別情報本文に掲載された日付です。
2013年1月8日
2012年10月17日
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