2014年4月2日 公開

パルコール嬬恋(株)｜群馬県

【業種】 リゾートホテル・スキー場経営
【倒産形態】 民事再生手続開始申立
【負債総額】 27億円内外

3月31日に東京地裁へ民事再生手続開始を申し立て、同日付で保全・監督命令を受けた。申立代理人は森川 友尋弁護士（東京都千代田区内幸町2-1-4、TEL 03-3500-2742）他で、監督委員には南 賢一弁護士（東京都港区赤坂1-12-32、TEL 03-5562-8500）が選任されている。負債総額は27億円内外。もともとは昭和63年3月に嬬恋村も出資して設立した嬬恋紀州鉄道リゾート(株)がバブル崩壊の余波を受けて大幅債務超過に陥っていたため、平成17年3月に第2会社として事業を承継し設立した経緯がある。承継後はゴルフ場「パルコール嬬恋ゴルフコース」やスキー場「パルコール嬬恋スキーリゾート」「パルコール嬬恋リゾートホテル」の運営を手がけ、首都圏からの個人・団体客を相手に平成19年3月期には11億円内外の売上高を計上していた。しかし、スキー・スノボー人口の減少やリーマン・ショック後の消費低迷などで来客数は落ち込み、東日本大震災後は一層集客に苦戦していた。平成25年3月期の売上高は7億円内外にとどまり、債務超過に転落していた。最近は団体利用客の増加も聞かれるようになったが、前身会社から承継した借入金も重荷になっており、自力再建を断念し法的整理による再建を図ることとなった。当社によれば、スポンサー候補として、全国でホテル再生事業を展開するブリーズベイホテル(株)（横浜市中区）が名乗りをあげており、同社を有力な候補の一つとして協議・検討をすすめていく。あわせて、通常通りのゴールデンウィーク及び夏のホテル営業も行う予定としている。