2014年5月28日 公開
丸福漁業(株)、他2社|長崎市
【業種】 漁業
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 80億円内外(3社合計)
老舗のまき網漁業の当社ならびに共同運用で再建を目指していた、まる川漁業(株)(長崎県南松浦郡新上五島町奈良尾郷470-6、川端 一廣代表)及び悠久漁業生産組合(佐賀県唐津市鎮西町名護屋2-54、片岡 興一知朗理事長)の3社はそろって5月23日、山下 俊夫、川添 志、西村 広平の各弁護士(山下・川添総合法律事務所、長崎市万才町3-13、TEL 095-825-1314)に一任し、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は、丸福漁業(株)が22億4,000万円内外、まる川漁業(株)が44億1,000万円内外、悠久漁業生産組合が13億3,000万円内外と見込まれ3社合計で80億円内外。なお、3社の事業は開成水産(株)(佐賀県唐津市海岸通7182-414、入江 和好代表)が継承している。丸福漁業(株)は昭和29年9月設立。遠洋まき網漁業でアジ、サバなどを漁獲し、最盛期は新潟、茨城、下関などに支店を配し、従業員400名規模を誇っていた。売上高は20数億円を上げていたが、水揚げ量減少や魚価低迷で近年は7億円台と苦戦し、燃油高騰も加わり平成24年5月期で17億円内外の債務超過に陥っていた。網船1隻136トンの1船団に減船し、同業者と共同運用を展開し経営再建を目指していた。まる川漁業(株)は昭和23年7月設立。最盛期は3船団を有し、売上高28億円内外を計上していたが、近年は4億円台と低迷。また、悠久漁業生産組合は昭和28年4月設立。長崎、佐賀、島根などの沿岸漁業で最盛期の売上高は10億円内外を計上したが、近年は7億円台と精彩を欠いていた。3社は独立した企業ながらいずれもまき網漁業を展開し、平成18年には各社が運搬船を減船し全国初の共同運用による経営再建を目指していたが多額の債務が負担となっていた。
業種 | 漁業 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 長崎市筑後町7-11 |
設立 | 昭和29年9月 |
創業 | 昭和29年9月 |
従業員 | 35名 |
代表者 | 宮崎 孝一 |
資本金 | 9,381万3,500円 |
負債総額 | 80億円内外(3社合計) |