2014年8月19日 公開
江越(株)|大阪府
【業種】 和洋紙卸
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 21億8,000万円内外(26/4期末)
8月14日付で事業を停止し、事後処理を安若 多加志弁護士(法修館法律事務所、大阪市中央区南船場2-12-16 ルグラン心斎橋9階、TEL 06-6251-4858)他2名に一任、破産手続開始申立の準備に入っていることが判明した。負債総額は平成26年4月期末時点で21億8,000万円内外となっている。昭和20年に創業、昭和24年10月に法人化した和洋紙の卸問屋。創業以来、家庭向けの紙を主業として地元スーパーから大手量販店に至るまで得意先を獲得。更に中小小売店に注力すると共に、地元印刷業界向けの洋紙や板紙も取り扱うことで販路を築きピーク時には70億円を超える年商を上げていた。しかし、ここ数年は同業他社や海外からの安価な製品が主流となるなど和洋紙業界自体の低迷長期化に加え、得意先としていた流通業界での価格破壊など、間接的要因により主力得意先からの値引き要請による採算悪化や、逆に原油等高騰による仕入れ価格の上昇の板挟みとなるなど体力は消耗を続けていた。更に平成25年からは取引金融機関に対して返済条件の変更等を要請し資金的負担を軽減するなど、事業継続に向けて努力してきたが、効率化を目指していった倉庫移転等がその後の配送業務でのトラブル発生につながるなど再建をつまずかせる形となり、肝心の売上高の回復も見られないことから先行き見通しが立たなくなり今回の事態となった。
業種 | 和洋紙卸 |
倒産形態 | 破産手続開始申立準備 |
所在地 | 大阪府東大阪市長田中3-4-31 |
設立 | 昭和24年10月 |
創業 | 昭和20年 |
従業員 | 37名 |
代表者 | 清水 浩 |
資本金 | 4,623万7,500円 |
年商 | 56億3,600万円内外(26/4) |
負債総額 | 21億8,000万円内外(26/4期末) |