2019年6月5日 公開
東証マザーズ上場のソフトウェア開発C社~大幅赤字でGC重要事象等|特別情報
今年2月期に11億円もの赤字を計上したことから、GC重要事象等が記載された。位置情報コンテンツの提供を目的に設立され、東証マザーズに上場後初の決算となった平成28年2月期に売上高12億円、最終1億58百万円の黒字を計上したが、翌期は減損損失の計上で32百万円の赤字に転落し、30年2月期は新作の発売延期による大幅減収で5億円の赤字となった。この間の資金は海外の投資ファンドX社からの増資で凌いできた。X社といえば不振企業の増資引受先としてよく登場するファンドである。今回の引受けの流れも、新株予約権を発行する際にC社代表が所有する当社株式を借り受け、市場で売却した資金で新株予約権を購入し、行使して得た株式を代表に返却するという手法で、投資家軽視は否めない。X社は借株を売却した資金で新株予約権を購入するので元手がかからず、行使価額と売却価額の差額がそのまま儲けとなる。C社はX社からこれまで13億円あまりを調達し、2社のM&Aで新規事業に進出した。31年2月期はこの2社で約7億円の売上高を稼ぎ出している。しかし、増加するアプリの開発費や広告費用を吸収することができず、減損損失も嵩んで最終11億円もの赤字に転落した。借入金は7億19百万円に及び、この中には・・・
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